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生産ラインには、美しさがある。人間にも、機械にも、無駄がない、誰が見ても美しいラインがあるんです。

本当に設計がしたいのか?自問自答の先に、生産技術があった。

僕が生産技術のシゴトを知ったのは、就職活動のときです。恥ずかしながら、それまでは存在すら知らなかった。ずっと、開発設計をしたかったんです。機械工学を学んで、大学院にまで進んで。ところが、さあ、設計をやろう!というときになって、ふと、立ち止まってしまった。ずっとパソコンの前でシゴトをしたいのか、という疑問でした。そんなとき、エーアイの人と話す機会があったのです。「生技(生産技術)がいいんじゃないか」と、面接のときに当時の生産技術部の部長に言われました。よくよく聞いてみると、頻繁に現場にいくし、ものづくりに直接的に関わることができる。あっ、これだ!と思いました。どうせなら、現場に近い方がいい。すぐに入社を決めました。まだ生技の重要さに気づいていない、若い頃のハナシです。

机上の理想と、現場の人間をひとつにする仕組みづくり。

ラインによっては、ひと月に数万台。万が一止まれば、ときに数億円という損害が発生する。まさにメーカーの肝とも言える生産ラインを、生み出し、改良することが僕の役目です。生産技術。それは、理想と現場を近づける戦いでしょう。最善の品質と、最短の納期と、最大の生産量を、どう実現するか。組み立てる人間には限界がある。機械もスペック以上のことは出来ない。それをどう解決するかは、全て僕らのアイデアにかかっています。役割は、重いですよ。機械のセッティングがうまくいかず、量産開始のリミットギリギリまでかかることもありました。僕らがラインを完成させないと、現場の方はシゴトがありませんし、得意先にも迷惑がかかるので、必死でしたね。今思い出しても、冷や汗ものです(笑)。

美しいラインは現場から生まれます。

役割の大きさから、つらいことはたくさんある。でも、僕がこのシゴトが好きだな、と思えるのも、その権限の大きさなのです。会社の利益や品質が僕らのラインで決まるし、そのやり方は、経験に関係なく提案できる。たとえ新人でも、「こうすれば良くなるからやらせて欲しい!」と言えば、やらせてくれるんですよ。最初はなかなか良いラインにはなりませんが…。先輩や上司のつくった生産ラインを見ると、本当にキレイだなと感じます。スペースも、人の動きにも、全く無駄がない、そんなラインを僕も生み出そうとがんばっています。そんな僕も今年、生産技術部から次のステップに踏み出すべく、生産企画部に異動しました。今までのラインをつくる業務から、会社の将来を見据え、工場やライン、新工法の企画・提案に関わっています。でも今でも答えはきっと現場にある。その想いで、今日も僕は工場内をウロウロしているわけなのです。