HOME > WHAT'S MT? > 世界で求められるMTの魅力

WHAT'S MT MTが生まれるまで

感性のメカニズムはこうして生まれる。

1.設計

得意先からのMTに対する要求仕様(入力トルク、重量、スぺース、ギヤ比、シフトパターン、耐久目標、ターゲットコスト、数量等)を基に営業と設計部門が得意先に対して技術仕様とコストを提案し、受注が決まると、設計が本格的に動き出します。設計者に求められることは、課題を解決するアイデア、そして失敗を恐れない強いハートでしょう。机上で完璧を求め、仲間と議論を交わし、ときには世界中のお客様先に出向く。まっさらな白紙の上に、未だ見ぬ答えを生み出す作業です。

2.試作・評価

試作図面が出来上がると、すぐさま試作品が作り出されます。この情報は、絶対に外部に出せない極秘扱い。厳重に管理された状態で、性能チェックが行われます。加減速耐久、高負荷連続耐久、シンクロ耐久、ギヤノイズ試験…。およそ30近い評価試験によって、試作品の性能を確認します。すべての評価基準を満たす結果が出るまでには、2年以上の歳月がかかることも。GOサインが出てやっと、量産化のための正式図面が出図されます。

3.生産準備

評価試験と並行しながら、量産化に向けての準備が進められます。生産目標数と製品図面から、どんな順番でどの様に加工するかという工程の計画を立て、その工程計画をどの様な設備を使って実行するかという設備計画を立案します。その後、設備をどの様に工場にレイアウトし、人員はどの様に配置するのかを検討します。工程計画・設備計画が承認されると、設備メーカーに発注。設備の完成・搬入後は、製品すべてが良品になるよう、設備の工程能力の確認や、改善を行います。また、作業効率を高め、不良品が流出しない様にする仕組みも検討します。

4.量産

生産準備が始まり半年から1年後。量産用ラインで製造された量産試作品の評価で問題がない事が確認されて、ようやく量産が開始されます。ライン工程は主に5つの工程から成り立っており、熟練の製造スタッフが各工程で活躍します。1台のMTが完成するのに1日半から2日ほど。多いときは日に2000台のMTが製造されます。

ケース加工

MTを覆うケース部分の加工です。この工程は、仕入先から納入されたアルミダイキャスト粗材に穴あけ加工や、フライス加工(平面加工)・ネジ穴加工などを行います。

  • 生加工
  • インプットシャフト、カウンターシャフト、アウトプットシャフトや、各段のギヤを加工します。鍛造粗材という大雑把な形の粗材をまず旋盤加工したのち、ホブカッターで歯車を削り、仕上げにシェービングカッターで歯面形状を整えます。

  • 熱処理
  • ギヤ・シャフトの表面に炭素を浸透させる熱処理を行うことにより、強度を高める工程です。炉の中の温度は800℃〜900℃になります。熱処理は複数の工程に分かれており、全て完了するまでには5時間程度かかります。

  • ひずみ取り、研磨加工
  • 熱処理によりギヤ・シャフトにひずみが生じる為、ひずみ取りを行います。その後、ベアリング摺動部分(ベアリングが接して回転する部分)を研磨します。部品加工では最終工程。この後、組付け工程に運搬されます。

  • 組み立て
  • 加工が終了したギヤ・シャフト・ケースと仕入先から納入された部品を組付けます。ベルトコンベア上を流れてくるMTに、各部品を組付けていきます。大人数での流れ作業のため、スピードと正確性が要求される仕事です。

完成

完成したMTは国内・海外メーカーの車両組み立て工場に輸送されます。そこでエンジンとドッキングした後、車両に搭載されます。